白ワイン
辛口
日本・新潟
品種：アルバリーニョ100%
 
【解説】
『品種個性とテロワールを忠実に表現をすることを目指しているセパージュシリーズ。カーブドッチの代名詞ともいえるアルバリーニョです。ワイン産地においてその土地に合ったぶどうというのは、病気にならず(手がかからない)、収穫量が多く、その土地でしかでない香りや味わいを持っているという条件を兼ね備えています。
 
スペインのリアスバイシャスでは「海のワイン」として知られるアルバリーニョですが、新潟とも年間降水量が近く(両地ともに1800ｍｍ前後)、海に近いの水はけのよい土壌で栽培されています。私たちの砂地土壌で育つアルバリーニョも全くと言っていいほど手がかからず(栽培の難しいシュナンブランやリースリングと比べると1/4分以下)、収穫量も多く、私たちの土地でしか出ないジャスミンや凍頂烏龍のアロマが現れます。2024年は新潟市では8月の降水量が53mmと平年(過去10年の平均降水量146.9mm)を大きく下回る天候に恵まれ、白系品種にとっては素晴らしいヴィンテージとなりました。
 
味わいはジャスミンや凍頂烏龍、白桃の気品ある香水のような香り、奥にはディルやクローブ、バニラも感じられます。口に含むと品種由来の酸味と苦み、豊かな果実が心地よく、ノーブルなアロマと相まって余韻まで長く香ります。砂地土壌の軽やかさがありながらも薄さを感じさせない緻密な味わいを持っています。この素晴らしい品種個性とテロワールを忠実に表現するためにステンレスタンクのみでシンプルに醸造しています。
 
さらに今年は一部を天然酵母で発酵させました。天然酵母由来のふくよかなミドルが加わったことでこれまでより一回りスケールが大きく仕上がりました。砂地土壌の真骨頂ともいえるアルバリーニョをどうぞお楽しみ下さい。
（醸造責任者 掛川史人）』